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残された想い出写真

実父が亡くなり、四十九日を迎えました。

昭和の戦前生まれ、時代背景はまさしく夫は外でせっせと働き妻は家庭を守るのが普通でした。

だから、私は父とはほとんど遊んだ記憶はありません。

少しづつ父の遺品整理をしている中、大切なアルバム、表彰された賞状、そろばん、年賀状、給与明細、衣類など

それぞれ向き合いながらはじめてます。

遺品の整理は亡くなった方の生きた証を形見として残したい、

想いが大きいので、故人と関りが深くなればなるほど着手することが難しいと思います。

アルバムにあるモノクロ写真、懐かしく、遠い記憶(そのころ)がよみがえってきます。

その中の1枚、父の20代(若い頃)の時に家族で撮った写真、幸せそうな笑顔…

私にとって父の存在は家庭的でも子煩悩でもありませんでした。(余り好きではありませんでした)

しかし写真には不思議な力があるような気がします、眺めていると気持ちが和んでくるのです。

そういえば私の小学校の入学式に祖父に買ってもらったランドセルを背負って父が一緒に行ってくれました。(母の出産の為)

その時には母ではないので気も少し沈みましたが、今振り返ってみるとありがたかったことです。

      改めて、写真を通じて父との心の会話できたような気がしました。

父に対しての複雑な思いやわだかまりも浄化していくような感じでした。

心残りが1つ、生前に愛用していた帽子を現生に忘れて逝ってしまったこと

届けてあげられるなら届けてあげたいと

 

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